股関節には大腿骨（太ももの骨）の先端にあるボールの形をした大腿骨頭と骨盤側の大腿骨頭の受け皿になる深いお椀の形をした臼蓋で形成されている関節です。

普通に歩くだけでも股関節には体重の３~４倍の負担が掛かっています。関節を支えるために筋肉や腱、靱帯に蔽われており、安全性を保ったまま様々な方向に動かすことが出来ます。股関節の痛みには年齢、性別、痛みの範囲などを様々な要因を考慮して鑑別する必要があり、股関節に痛みが出ても原因は脊椎から出ていることが多いです。

股関節痛が出現する主な疾患をご紹介します。

変形性股関節症

関節の衝撃を吸収する役割のある関節軟骨が関節を覆っています。加齢に伴い関節軟骨が摩耗し関節にかかる衝撃を吸収しきれず痛みが出ます。これが変形性膝関節症と呼ばれる症状です。起き上がりや立ち上がり歩く動作時など動きに伴って関節痛が出現します。成人の股関節痛で一番多くみられます。

臼蓋形成不全

骨盤の形態異常のことで、先天的あるいは後天的に臼蓋側の被りが浅く股関節が不安定な状態であることを指します。日本の股関節痛の患者の約８割は臼蓋形成不全を有していると言われ,変形性股関節症の発症リスク因子とも考えられています。

発育性股関節形成不全（先天性股関節脱臼）

赤ちゃんの股関節が脱臼していたり、様々な程度に不安定になっている状態を指します。程度の差のあるものを全て含んだ病名なので、完全に脱臼している場合の呼び方として発育性股関節形成不全（完全脱臼）があります。かつて先天性股関節脱臼と呼ばれていたものもこれに含まれます。

グロインペイン症候群

サッカーなどのスポーツを中心に鼠径部周辺に多様な原因で発症する痛みの事をグロインペイン症候群＝鼠径部痛症候群と言います。グロインペイン症候群は10代～30代で主にサッカーを行っている人に発症しやすい障害しやすい障害で、脚の付け根に生じる痛みのスポーツ障害です。過去には有名なサッカー選手などもグロインペイン症候群に悩まされ、パフォーマンスの低下につながっています。

単純性股関節炎

小児の股関節痛の中では一番多く3～10才頃の男の子に多いです。太もも～膝に痛みを訴えることがあります。

外傷・アレルギー・感染説とありますが原因は不明です。数日から2週間前後に症状は改善されます。鑑別が必要な疾患で化膿性股関節炎、ぺルテス病、大腿骨頭滑り症があります。

当院ではまず問診、検査を行い、患者様に適切な施術をさせていただきます。

骨折や変形が強い場合、レントゲン、MRI等の画像診断が必要になるため連携している整形外科様に紹介させていただきます。医師の診断により今後の治療方針を決めていきます。

股関節に変形が見られる場合でも、股関節周りの筋肉、靱帯を緩めることにより痛み、可動域の改善がみられます。股関節の変形が悪さをしておらず骨盤の歪み、柔軟性の低下等が原因で股関節に痛みが出ている場合もあります。身体の土台である骨盤が歪んでいると股関節にかかる負担がどちらかに偏ってしまい、筋肉の緊張が強まり本来の動きに制限がかかってしまいます。日常生活や患者様自身の動きのクセが原因で骨盤の歪み、ズレが発生することがほとんどです。

当院の行っているモルフォセラピーは骨のズレを１㎏以下の力で矯正します。

骨盤矯正で骨のズレを矯正するのはもちろんですが結合組織（筋肉、靱帯、軟骨、骨、リンパ等）も矯正します。（＝筋膜リリース）また腰椎、仙骨も矯正を行い神経を通し血行も良くなり、骨盤のズレにて患部側の鼠径リンパ節が腫れ、モルフォセラピーの骨盤矯正にて、そのリンパ節の腫れを取り除くことで股関節がどんどん動き出します。

そして更にモルフォセラピーでお腹の矯正を行います。お腹の矯正ってポピュラーでは無いのですが、お腹は生理痛を始めとする生殖機系、便秘などを始めとする泌尿器系、冷えやむくみに代表する足の問題など、鼠径リンパの腫れぼったさが、なんと腰痛や首、肩のコリまで影響します。

鼠径リンパの働きが改善すると、こういった症状にも影響してきます。

その改善にダブル矯正を行うと非常に鼠径部のリンパ働きが活性化します。

股関節や足の症状、お腹周りの症状には、マストな処置となります。

股関節をはじめ多種多様な症状の元に、骨盤やお腹の「ズレ」が関連していたりします。

「私もそうかも」と感じた方は長岡市すがわら接骨院・整体院にご相談してみてください。